今年も沖縄へ...

僕らの暮らしは質素だ
あんまりお金がない
だけど、アッハいつでも笑ってる
ニヤニヤしてる
それでいい
それがいい、と思う


昨夜の雨が残ってる
ヒタヒタ切ない雨
だけど、時々降らなきゃ大変だ
野菜が育たない
それでいい
それがいい、と思う


濡れてもいいよなジャンパーと
ズボンで出かけよう
傘は一本きり
でも、そうこなくっちゃ
だよね


僕らも時々泣いている
色々あるからね
だけど、そんな時以外は笑ってる
オー、何を見ても、何を聞いても
それでいい
それがいい、と思う


お風呂の後は歯磨きだ
そう明日も早いから
お布団は一組だけ
ウン、ウーン
だよね


アッハ、エッへ、イッヒ、ヘッヘッヘイ
アッハ、エッへ、イッヒ、ヘッヘッヘイ





Writer by Ura Tomoe

***

ご飯と、味噌汁と、マンゴーの朝食。
月桃の香りが染みるムーチー。
刺されると異様にかゆい蚊。
一面のサトウキビ畑。
手作りのサトウ天麩羅。

行く度に消えてゆく、珊瑚。

吹き止まない海風。

陽射し。




すべてが、ぼくの故郷だ。
変わらない景色だ。