2014年9月29日月曜日

2014年最後の渓流釣り

今年最後の釣りは何処へ行こう?

今年は泊まりの釣りが多かったな、とか、人と一緒に行く釣りが多かったな、
なんて考えたあげく、「今までと同じ」一人で、気ままに行く釣りをしてみようと考えた。
今回は泊まり無く、一日だけ。



久しぶりに行く一人の釣りは、先行者・後行者などと考えなくても良い所にしよう。





サンショウウオの子を見つけた
途中の林道ではキノコが生え、栗やトチの実が落ちていた。
秋の足音を感じながら沢に降り立つと上流側からひんやりとした風が吹いてくる。
吐いた息が白く、魚の反応も期待できない為、日が昇るまでここでたき火を熾して、休憩する事にした。









やがで日が昇り、川で吹く風向きも替わりだす。
しかし日の角度が低く、太陽はなかなか尾根から顔を出さない為に、なかなか谷が明るくならない。
時折ハラハラと舞い落ちる枯れ葉が、谷を踊っていた。





今回、毛鉤を#10のドライフライのみで攻めるというルールを自分に課した。
それでも、イワナの反応はすこぶる良く、尾数だけなら20匹はかるく超えていたと思う。

小さいもので15cm程度、平均20〜22cm程度だったかな。





そして、以前会った尺イワナに、同じ場所で出会う事が出来た。
僕の目の前で大きなライズを見せ、僕が投げたフライには尾鰭で挨拶をしてくれた(笑)
くやしくなって、〈とっておきの〉#14の6本足付き蜂フライ(寄生蜂のようなイメージ)を投げたら、一発で全然違う魚が出てきてくれた(笑)

イワナはまるで人みたいだと思う。いろんな性格の奴がいて、それぞれに愛嬌がある。
今年はイワナばかりを釣っていたので、余計に感情移入してしまうのかもしれないけれど。







午後2時過ぎ、最後と決めた淵では沢山の魚が泳いでいた。
この淵より上にも魚はいるが、産卵遡上のためにはこれ以上魚は上に行く事が出来ない。
そのために産卵を控えた魚が大量に溜まっているのだと思う。
それぞれの魚は落ち葉にじゃれつくように、水面でライズを繰り返していた。


僕は石の上に腰を下ろして、一心不乱にドライフライを投げ続けた。


何尾かの魚が僕の相手をしてくれ、そのうち淵は静かになった。






























もうかなり傾いてオレンジ色に染まった夕日を目指して、川を下り始める。
イワナの産卵床を荒らさないよう、川の中を歩かないようにしながら。

以前はあまり見られなかった(気付かなかった?)ゴミが散らばっていた。
タバコ・空き缶・ペットボトル・お菓子の袋など。
ザックのベルトにポリ袋をぶら下げて、一つ一つ拾いながら林道を歩く。








今年は序盤ボウズが続き、中盤以降は馬鹿みたいに沢山釣れた年だった。
おそらく、通年の3倍近い釣果をこの1年であげたと思う。一日平均釣果も10尾は下回っていないと思う。


でも、釣れば釣る程心に寂しい風が吹き始めてきたような気がする。

今年の秋は足が速く感じるなぁ。


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