2012年10月2日火曜日

9月29日 最後の渓流釣り(後編)




写真は阿伎留神社の狛犬 左側(メス)

実はこの日、武蔵五日市にある阿伎留神社の例大祭に行くはずでした。

例大祭はテレビに出るような有名祭事ではありませんが、幕府以前から数百年続く伝統のお祭りで、この辺りでは最も大きな祭事の一つです。
余談ですが五日市や檜原の歴史は大変古く、釣り人にとっても馴染みのある「オリゾクナイ」「ウルシガヤ」「シンナソー」「ムケシ」「グンダリ」など日本神話に出てきそうな地名が多く存在します。
(あっ、「ヤナセ」川もヤマトタケルが名付けたとか付けないとか・・・?)

本当は翌日の30日に家族全員でお祭りへ出かけるはずだったのですが、件の台風もありお祭りが一日前倒しに。
個人的に大変行きたかったのでした。。。

が!

やはり「年内最後の釣行」という一大行事には勝てず、不甲斐ない父親にとってはお祭りよりも釣り!
後ろ髪を引かれるような釣行だったのです。






さて釣行の話に移りますが(笑)

釣りに来たはずなのに何故かどんどん標高を上げる登山道(けもの道)を進んでいると、こんな湧水を発見しました。 前回の遠征でも経験しましたが、このような色合いで岩から直に湧き出、夏場でも非常に冷たい湧水は大体、「飲める」みたい。








道中、装備の軽量化のためにPlatypusへ1Lの水と、飲料用のポカリスエット500mlのみを持参していたのですが、この水場で水を確保出来ることが分かったので、帰りも含めてその後贅沢に水を使う事が出来ました。

非常に冷たくとても美味しい!日本の肥養な土地と、美しい水に感謝です。





 道中何度か崩落現場を通り過ぎ、苔むしてまるで油をひいたように滑る、崩壊寸前の丸太橋を渡り、



  このような崩落個所に到着。


今日持ってきた地図は、登山用の等高図沢登り用の遡行図

川の遡行図は沢屋さんが使うものですので、非常に細かく沢の状況が記載されています。滝の大きさ、高巻きのルート、沢自体の等級も自分のスキルと合わせて見る事が出来ますね。(勿論崩落などにより大きく変化するリスクもあるが)
今回のような釣行に役に立つと、数ヶ月前から用意していたものでした。

図によると、沢自体は2級との事ですが、この崩落場所より上は小滝が連続した比較的平坦な場所のようです。
そして、下を見下ろすと崩れたガレ場沿いに歩いて降りる事が出来そう。


下に僅か小さく見える川まで、高度差30~40mほどでしょうか。距離にして百数十mといった所。


この辺で下へ降りて見るかな。


















そして川へ降り立つと・・














じゃーん。

 



気温13.5度 水温13度。 息が白い。





比較的穏やかな流れですが、生えている樹や倒木が長い沢の歴史を感じさせます。







早速ロッドを繋ぎ、小さなポイントを丹念に探ると。





サイズ的には褒められたものではないのかもしれませんが(笑)



間違いなく天然の、美しい岩魚たちが迎えてくれました。

ポイントにムラはあるものの、短時間で多くの魚が遊んでくれました。
ちょっとスレているように感じましたが、気圧が徐々に下がっている影響もあったかもしれませんね。

時期の影響か、オス1尾・メス8尾の釣果でした。




遡行図で調べ、3時間ほど釣り上がってから「普通の人が入渓するところから」退渓して終了。

もうこの辺は淡々としてますよ。








こんな奥地でフライが出来たのも、アキスコ6P君のお陰様!









時刻はお昼に迫り、沢にも光がさして来たところで、適当に昼食。




レトルトのチーズミートソースとペンネをコッヘルで茹でたお昼ごはん。

レトルトの味はともかく(笑)
沢山のイワナと遊んでもらった後で、先ほどの湧水で頂く味は格別ですヨ。










あー、緑が奇麗だ!







そして記念撮影も忘れずに。

斜面を滑り落ちそうになりながら山オヤジとツーショット。このまま死んでも成仏だったと皆思うだろう。



帰り路はカメラを構えてのんびりと過ごし過ぎたためか4時間近くかかってしまい、
バイクで家に着いたのは日没も過ぎた5時40分頃でした。

実釣時間が約8時30分~11時30分でしたので、往復だけで12時間ほど費やした計算になります。
バイクで行ける日帰り釣行の限界だなこりゃ・・・。


沢の魚よ!山の神様よ!そしてアドバイスをくれた友よ!楽しい経験をありがとうございました!


9 件のコメント:

  1. こんばんは。

    充実したラスト釣行ですね!

    冒険的な釣りはワクワクしますね。
    イワナももちろん素敵です。

    しかしレトルトとはいえ、釣行中のご飯は優雅ですね!

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  2. こんばんは!

    半分以上は、登山だったようですね。
    苔生した渓相も良さそうだし、イワナもネイティブですね~。
    シーズン、お疲れ様でした!

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  3. ボ・ロバンさん
    takaoさん
    お早うございます。

    ボ・ロバンさん
    最後に充実出来て本当に良かったです。
    今年はメンタル的にあまり気持ち良く竿を振れる事が少なかったので、食事とか他の方へ趣が傾いてしまいました(笑)


    takaoさん

    先行者など気にせず楽しむとなると、仰るように登山が良いのかもしれませんね。竿もあると一石二鳥です。
    来年はこのような釣りを沢山したいです。

    テント担いで縦走ついでに、、贅沢だなぁ(笑)

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  4. 今シーズンも終わってしまいましたね。
    今年は渓流デビューもできて記念すべき年になりました。
    siroyamasakuraさんに連れて行ってもらった沢に、もう一度行きたいと思っていましたが、
    行けずじまいでした。残念。
    また来年一緒に行きましょう。
    テント釣行いいですね。U.Lなテント欲しいな〜。
    百渓さんに相談してみよっと(^O^)

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  5. sancheさんおはようございます

    あの沢は新緑の季節が一番よさそうです。若葉から溢れる木漏れ日の中へ、是非行きましょう。
    テント僕も買わなきゃ。やっぱかるいのが良いですよねぇ。

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  6. 楽しんできましたね!
    無事で何よりです。

    ULテント欲しいですよね~。
    お金に糸目を付けなければ、テラノバ Laser Ultra 1 の重量がペグ張り綱込みで581gとアホ軽です。
    付属の重量たった1gの極細チタンペグは通称"焼き鳥串"で使い物にならないらしいですが(笑
    イワナ塩焼きには使えそうです。

    キューベンファイバー等の軽量素材のタープでのタープ泊が最軽量なのはわかっているのですが、虫やその他の生物侵入が怖い軟弱な私には、個室&蚊帳付が理想ですね~。

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  7. 百渓氏おはようございます

    ULテントいいっすね。でも高い。輸入だと半額くらいで買えるんですよね。送料安そうだし(笑)

    それよりも、ウェーディングシューズ+登山靴を一つに纏めるのが課題になりそうです。
    これだけで3~4Lのスペースと1kg以上の軽量化ですからね。

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  8. こんにちは
    すばらしい最後の釣行!
    羨ましいです。
    私は最後までボウズでしたよ(笑)
    とにかくFFってすごい難しいと感じています。

    私だけかもしれませんが
    公開の時の2つの単語入力が苦手です(笑)
    「人による操作であることを証明してください」と
    言われても人でも読めない判断しにくい単語が多すぎ(^^ゞ

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  9. はやさんおはようございます
    コメありがとうございます。

    フライ難しいですよね、でもなんというか、深く考え出すと頭がクラクラしちゃいますが、反面テキトーに投げても釣れちゃったりってのが、面白いです(笑)

    googleの認証はさっき試してみましたが、外人が作って日本語訳にしました的な感じでしたね(汗
    何故か判らないんですが、はやさんがコメントを下さると「スパムコメント」に振り分けられてしまう率が高いんです。googleが何を基準に振り分けをしているか解らないんですが、困りものです。
    でも、記事を書く方として広告欄の一切無いBloggerてステキなんですよね。。


    すみません、いつもコメントくださいますし、僕もそちらを良く見てますので勝手ながらリンク追加させていただきます。
    宜しくお願いします。

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