2013年7月8日月曜日

初夏の宴


7月7日、この日も柳瀬川へ赴いたのですが(またかよ!)うだるような真夏の昼下がり、釣りの釣果は乏しくても、娘とのガサガサは大漁でございました。



織姫と彦星が年に一度出会うこの日、柳瀬川の浅瀬ではヤマベの産卵が行われていました。
ズーム無しのDP1Merrillと、防水カメラWG-10では奇麗に納める事が出来ませんでしたが、
約20年ぶりに見たヤマベの産卵はとても感動的なものでした。






もう子供のころなので白状しますが、産卵のために群れているヤマベの一群へ石を投げて遊ぶという、残酷な遊びをした事があります。
ある日、偶発的に遭遇したヤマベの産卵はとても奇麗で、普段は警戒心が強く、ほとんど姿を見る事がなかった彼等の顔を、一尾一尾はっきりと見える距離まで近づく事が出来た事を覚えています。
物珍しさに、なんとかして彼等を手に入れたいと思い浮かんだ手法が、投石という行為でした。

石が当たったヤマベは、バランスを失ってクルクルと回りながら、時折恨めしそうな顔を見せては下流へ流されてゆきます。
何尾かのオスに当たったものの、結局は一尾も手にすることが出来なかった。








僕らが川を後にしたそのすぐあとに、大粒の雨が地面を叩き始めました。
土煙をあげ、大きな音を立てて降り注ぐ、大粒の雨。

それは夏の到来を予感させるものでした。




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